株式投資の基礎①【株・株価とは?初心者向けにわかりやすく解説】

株式投資の基礎

情報更新日:2026年8月26日

※本記事は、公開後も必要に応じて内容を見直し、情報を更新しています。

■はじめに

株式投資という言葉を聞くと、

「なんだか難しそう」

「お金をたくさん持っている人がやるものでは?」

「そもそも株って何?」

というイメージを持つ方もいるかもしれません。

私自身も2019年に株式投資を始めた頃は、株について十分な知識を持っていたわけではありません。

実際に、投資関連の週刊誌で紹介されていた銘柄を十分に調べないまま購入し、含み損を抱えた経験もあります。

しかし、失敗をきっかけに株式投資について勉強していくと、

「株とは何なのか」

「なぜ株価は上がったり下がったりするのか」

という基本を理解することが、投資を考えるうえで非常に重要だと感じるようになりました。

そこで「株式投資の基礎」シリーズでは、これから株式投資を勉強したい方に向けて、できるだけ分かりやすく基礎から解説していきます。

第1回となる今回は、

「株とは?」

「株価とは?」

という株式投資の基本について解説します。


■株とは?初心者でも分かる株の基本知識

株式とは、株式会社が事業に必要な資金を調達するために発行するものです。

企業が成長するためには、

  • 新しい商品を開発する
  • 工場を建設する
  • 店舗を増やす
  • 新しい事業を始める
  • 人材を採用する

など、さまざまな場面で資金が必要になります。

その資金調達方法の一つが「株式」です。

投資家は企業の株式を購入することで、その企業の株主になります。

つまり株式投資は、単に値上がりする商品を買うだけではなく、

「企業に資金を提供し、その企業の成長に参加する」という側面を持っています。


■株主になると何ができるの?

企業の株式を保有して株主になると、銘柄や保有状況などに応じて、主に次のような権利や利益を得られる場合があります。

①配当金

企業が得た利益の一部を株主へ還元するものです。

ただし、すべての企業が配当金を出しているわけではありません。

企業の業績や経営方針によっては、配当金が減額されたり、支払われなくなったりする場合もあります。

②株主総会での議決権

株主は、保有する株式などに応じて、株主総会における議決権を持つことがあります。

取締役の選任など、企業経営に関する重要事項について意思表示することができます。

③株価上昇による利益

購入したときより株価が上昇し、その株式を売却すれば利益を得られる可能性があります。

例えば、

1株1,000円で購入した株式が1,500円になった場合

1株当たり500円値上がりしたことになります。

反対に、1,000円で購入した株式が700円まで下落すれば、1株当たり300円の含み損となります。

このように株式は、利益を得られる可能性がある一方で、元本が保証されている金融商品ではありません。


■株式投資にはリスクもある

株式投資では、「株を買えば必ずお金が増える」わけではありません。

株価は日々変動しており、

  • 企業業績の悪化
  • 景気の悪化
  • 金利の変動
  • 為替の変動
  • 政治・地政学リスク
  • 市場参加者の期待や不安

など、さまざまな要因によって下落することがあります。

場合によっては、購入価格を大きく下回る可能性もあります。

金融庁も、株式や投資信託などへの投資について、預貯金より高いリターンを期待できる一方で、元本割れのおそれがあることを説明しています。

そのため、「上がりそうだから買う」

だけではなく、投資する企業や商品の特徴・リスクを理解したうえで判断することが大切です。


■筆者の失敗談と学び

私自身も2019年に株式投資を始めた当初、投資関連の週刊誌で紹介されていた「注目銘柄」を十分に調べずに購入した経験があります。

「雑誌に載っているくらいだから上がるだろう」という安易な気持ちで購入してしまいました。

しかし、その後株価は下落。

なかなか損切りすることもできず、約5年間保有した結果、最終的には数十万円の損失となりました。

当時の私は、

  • その企業がどのように利益を上げているのか
  • 株価は割高なのか割安なのか
  • なぜその株を買うのか
  • どのくらいのリスクがあるのか

といったことをほとんど考えていませんでした。

しかし、この失敗があったからこそ、

「人がおすすめしているから買うのではなく、自分でも勉強して判断しよう」

と思うようになりました。

現在も株式投資について勉強を続けていますが、最初の失敗は私にとって大きな学びになっています。


■株の仕組みを簡単にまとめると

ここまでを簡単に整理すると、

企業

事業を成長させるために資金が必要

株式を発行する

投資家が株式を購入する

投資家は株主になる

企業が成長する

株価上昇や配当などによって利益を得られる可能性がある

というのが株式投資の基本的なイメージです。

もちろん企業が必ず成長するとは限りません。

業績が悪化すれば株価が下落する可能性もあるため、

「利益を得られる可能性」と「損失が発生する可能性」の両方がある

ことを理解しておくことが大切です。


■株価とは?

それでは、次に「株価」について見ていきましょう。

株価とは、簡単に言えば、「株式市場で売買されている株式の価格」です。

例えば、

「○○株式会社の株価は3,000円」

という場合、その企業の株式が市場で1株3,000円前後で取引されていることを意味します。

株価は一定ではありません。

市場で、「この会社の株を買いたい」という投資家が増えれば株価が上昇しやすくなり、

反対に、「この会社の株を売りたい」という投資家が増えれば株価は下落しやすくなります。

つまり、株価は市場における『需要と供給(需給)』によって日々変動しています。


■なぜ株価は上がったり下がったりするの?

では、なぜ「買いたい人」「売りたい人」が増減するのでしょうか。

株価に影響を与える要因は非常に多くあります。

代表的なものとして、

  • 企業の利益・業績
  • 将来の成長期待
  • 金利
  • 景気
  • インフレ
  • 為替
  • 政治・地政学リスク
  • 投資家心理

などがあります。

例えば、企業が好決算を発表し、「今後も利益が増えそうだ」

と考える投資家が増えれば、その企業の株式を買いたい人が増え、株価が上昇する可能性があります。

反対に、「今後業績が悪化するのではないか」と考える投資家が増えれば、株価が下落する可能性があります。

ここで重要なのは、

株価は「現在の業績」だけで決まっているわけではないということです。

株式市場では、将来の業績や成長に対する「期待」も株価に織り込まれていきます。

そのため、企業が利益を出していても市場予想を下回れば株価が下落することがありますし、現在赤字の企業でも将来大きく成長すると期待されれば株価が上昇することがあります。


■株価を考えるうえで知っておきたい4つの要素

株式の理論的な価値を考える方法にはさまざまなものがあります。

その考え方を初心者向けに非常に単純化すると、次のようなイメージで捉えることができます。

株式価値 ≒ 利益・キャッシュフロー ÷(金利+リスクプレミアム-成長率)

※これは実際の市場株価を直接計算できる万能な公式ではなく、将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いて企業価値を考える「割引現在価値」の考え方を簡略化したものです。実際の企業価値評価には複数の方法があります。

それぞれを簡単に見てみましょう。

①利益・キャッシュフロー

企業がどのくらい利益やキャッシュフローを生み出せるかは、企業価値を考えるうえで重要です。

現在の利益だけではなく、「将来どのくらい稼げる企業になるのか」という期待も株価に影響します。

②金利

金利も株価を考えるうえで重要な要素です。

一般的に金利が上昇すると、将来得られる利益を現在価値へ割り引いたときの評価額が低くなりやすくなります。

また、債券など他の金融商品の利回りが上昇することで、株式の相対的な魅力が変化する場合もあります。

ただし、実際の株価は企業業績や景気など多くの要因によって動くため、

「金利上昇=必ず株価下落」という単純な関係ではありません。

③リスクプレミアム

株式は、預貯金などと異なり価格が大きく変動する可能性があります。

投資家はそのリスクを負う代わりに、より高い収益を期待します。

市場の先行きに対する不安が高まり、投資家がより高いリターンを求めるようになると、株式の評価が低下することがあります。

④成長率

企業が将来どのくらい成長すると期待されているのかも重要です。

売上高や利益が将来大きく伸びると期待される企業は、高い評価を受ける場合があります。

一方で、すでに非常に高い成長が株価に織り込まれている場合、期待していたほど成長しなければ株価が下落することもあります。

そのため、「成長企業だから株価が必ず上がる」わけではないことにも注意が必要です。


■初心者ほど「株価」だけを見ないことが大切

株式投資を始めると、

「昨日より株価が下がった」

「今日は5%上がった」

と毎日の値動きが気になるかもしれません。

私自身も投資を始めた頃は、株価の動きをよく気にしていました。

しかし、中長期的な投資を考えるのであれば、

株価だけではなく、その裏側にある企業を見ることも大切だと考えています。

例えば、

  • どんな事業をしている会社なのか
  • 売上や利益は伸びているのか
  • 財務状況はどうなのか
  • 将来も成長できそうなのか
  • 現在の株価は期待を織り込みすぎていないか

などを少しずつ勉強していくことで、株価を見る目も変わってきます。

最初からすべて理解する必要はありません。

まず「なぜこの株価になっているのだろう?」と考える習慣をつけることが、株式投資を学ぶ第一歩だと思います。


■まとめ

今回は「株式投資の基礎①」として、株と株価について解説しました。

ポイントをまとめると、

  • 株式は企業が事業資金を調達するために発行するもの
  • 株式を保有すると株主になる
  • 配当や株価上昇によって利益を得られる可能性がある
  • 株式には価格変動があり、元本保証ではない
  • 株価は市場の需要と供給によって変動する
  • 企業業績・成長期待・金利・景気・投資家心理など、さまざまな要因が株価に影響する
  • 現在の業績だけでなく、将来への期待も株価に反映される

ということです。

株式投資を始めると、PER・PBR・ROE・配当利回りなど、さまざまな専門用語が出てきます。

しかし、最初からすべて覚える必要はありません。

まずは、

「株とは企業の一部を保有すること」

「株価はさまざまな情報や投資家の期待を反映しながら変動すること」

という基本から理解していきましょう。

当ブログでは、短期売買ではなく、中長期的な視点に基づく株式投資を主なテーマとして取り上げています。

次回の「株式投資の基礎②」でも、初心者の方に向けて株式投資の基本を解説していきます。


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■参考・情報源

本記事の制度・株式・資産形成等に関する一般的な説明については、主に以下の公的機関・公式情報を参考にしています。

金融庁「NISA特設ウェブサイト|資産形成の基本」
株式を含む金融商品の特徴や、投資に伴うリスク、長期・積立・分散投資などについて確認できます。
金融庁「資産形成の基本」

金融庁「NISA特設ウェブサイト|資料コーナー」
NISAや長期・積立・分散投資など、資産形成に関する公式資料が掲載されています。
金融庁「NISA資料コーナー」

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※本記事では、初心者の方にも理解しやすいよう、一部の金融・投資理論を簡略化して説明しています。実際の株価は企業業績、需給、金利、為替、景気、市場心理など多くの要因によって変動します。


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本記事は、株式投資に関する一般的な情報および筆者自身の経験・考え方を紹介することを目的としたものであり、投資収益を保証するものではありません。

また、特定の金融商品・銘柄の勧誘、売買の推奨、投資助言を目的としたものではありません。

株式や投資信託などの金融商品には、価格変動等により元本割れとなるリスクがあります。

最終的な投資や契約の決定は、ご自身の投資目的・資産状況・リスク許容度などを踏まえて判断してください。

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