■はじめに
個別株へ投資する際、
「今買ってもいいのかな?」
「もう少し待った方がいいのかな?」
と迷うことはありませんか?
そんなときに参考になるのがテクニカル分析です。
前回の記事では企業の業績や財務状況から分析するファンダメンタルズ分析について解説しました。
一方、テクニカル分析は、
株価チャートや出来高など過去の値動きから、今後の相場を予測する分析方法
です。
もちろん、未来を100%予測できるわけではありません。
しかし、多くの投資家が意識しているチャートパターンは株価にも影響を与えることがあります。
今回は初心者の方がまず覚えておきたい代表的なテクニカル分析について紹介します。

■テクニカル分析とは?
テクニカル分析とは、
株価チャートや出来高などを使って、
市場参加者の心理や売買のタイミングを分析する方法
です。
例えば、
- ゴールデンクロス
- デッドクロス
- ダブルボトム
- カップ・ウィズ・ハンドル
など、多くの投資家が参考にしているチャートパターンがあります。
「みんなが意識している」
ということが、株価に影響を与えることもあります。
『テクニカル分析の基本パターン早見表』を記載します。詳細は以下説明していますので参考にしてもらえると幸いです。

■ファンダメンタルズ分析との違い
私は、
企業分析(ファンダメンタルズ分析)を最も重要視しています。
なぜなら、
長期的には企業価値が株価へ反映されると考えているからです。
一方で、
どれだけ良い企業でも、
買うタイミングによっては高値掴みしてしまい、一時的に大きな含み損になることがあります。
そこで参考にしているのがテクニカル分析です。
私は
ファンダメンタルズ分析で投資先を選び、テクニカル分析で買うタイミングを考える
という使い方をしています。
■まず覚えたい移動平均線(MA)
私が最もよく見る指標です。
移動平均線(Moving Average)
略して
MA
と呼ばれます。
一定期間の平均株価を線で結んだものです。
代表的なのは、
- 5日線
- 25日線
- 75日線
- 200日線
です。
一般的には、
5日線
↓
短期
25日線
↓
中期
75日線
↓
長期
として使われています。
■ゴールデンクロス・デッドクロス
移動平均線(MA)を利用した代表的な分析方法です。
ゴールデンクロス
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ抜けることです。
一般的には、
上昇トレンド入りのサイン
として知られています。
デッドクロス
短期移動平均線が長期移動平均線を上から下へ抜けることです。
一般的には、
下落トレンド入りのサイン
と言われています。
もちろん必ずその通りになるわけではありませんが、多くの投資家が注目しています。
■ダブルボトム・ダブルトップ
チャートの形から判断する代表的なパターンです。
ダブルボトム(W型)
株価が2回底をつけて反発する形です。
ネックラインを上抜けると、
上昇しやすいと言われています。
ダブルトップ(M型)
株価が2回天井をつけて下落する形です。
ネックラインを下抜けると、
下落しやすいと言われています。
■カップ・ウィズ・ハンドル
成長株でよく見られる有名なチャートパターンです。
名前の通り、
カップ(コップ)
の形を作ったあと、
持ち手(ハンドル)のような小さな調整を経て、
ブレイクアウトする形です。
米国の著名投資家ウィリアム・オニール氏も重視したパターンとして知られています。
■窓(ギャップ)とは?
前日の終値と翌日の始値が大きく離れて始まることを
窓開け(ギャップ)
と言います。
窓には、
- ギャップアップ
- ギャップダウン
があります。
また、
後日その価格帯まで戻ることを
窓埋め(窓閉め)
と言います。
必ず窓埋めするわけではありませんが、
意識する投資家は非常に多いです。
■ローソク足の見方
ローソク足は、
1日の値動きを表したものです。
特に重要なのが
上ヒゲ
高値まで買われたものの、
売り戻された状態です。
上ヒゲが長いほど、
売り圧力が強かったことを示します。
下ヒゲ
安値まで売られたものの、
買い戻された状態です。
下ヒゲが長いほど、
買い圧力が強かったことを示します。
また、
- 陽線(赤)
- 陰線(青)
なども市場心理を表しています。
■その他によく使われるテクニカル指標
テクニカル分析には今回紹介した以外にも、多くの指標があります。
代表的なものとして、
- MACD
- RSI
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- ストキャスティクス
- 出来高分析
などがあります。
初心者の方は、最初からすべて覚える必要はありません。
まずは、
- 移動平均線
- ゴールデンクロス
- デッドクロス
- カップ・ウィズ・ハンドル
- ダブルボトム/ダブルトップ
あたりを理解できれば十分だと思います。
■私が実際に見ているポイント
私はテクニカル分析だけで売買判断をすることはありません。
まず企業分析(ファンダメンタルズ分析)を行い、「長期的に成長が期待できる企業かどうか」を確認したうえで、テクニカル分析を使って購入タイミングを検討しています。
例えば、直近では**米国株のパランティア・テクノロジーズ(PLTR)**を購入しました。
購入を検討するにあたり、まず企業分析を行いました。
2026年度第1四半期決算では、
- 売上高は前年同期比で約85%増加し、市場予想を約10%上回る結果
- 純利益は前年同期比で約307%増加し、市場予想を約120%上回る結果
となっており、「神決算」とも呼ばれるほど非常に好調な内容だったと考えています。
しかし、このような好決算にもかかわらず、株価は決算発表後(2026年5月頃)から約2か月で最高値約164ドルから最安値約106ドルまで下落しました。
チャート上ではデッドクロスを形成し、下落トレンドに入っていたため、私は一括購入ではなく、
- 130ドルを下回ったら10株
- 120ドルを下回ったらさらに10株
- 110ドルを下回ったらさらに10株
というように、段階的に買い増しを行いました。
2026年7月4日現在では、株価は最安値付近の約106ドルから回復し、ゴールデンクロスを形成しそうな水準まで戻ってきています。
一方で、パランティアはフォワードPERが80倍を超える高PER銘柄であり、市場は今後の高い成長をすでに株価へ織り込んでいます。
そのため、今後も市場期待を上回る業績を継続できるかどうかが重要となり、決算次第では株価が大きく上下する可能性があります。
私は今後も業績やチャートの状況を確認しながら、利益確定のタイミングを判断していきたいと考えています。
なお、このパランティアへの投資は、以前ご紹介したコア・サテライト戦略におけるサテライト資産として保有しています。
このように私は、
「良い企業だから買う」のではなく、企業分析とチャート分析を組み合わせて購入タイミングを考える
ことを意識しています。
■まとめ
テクニカル分析は、
未来を100%予測するものではありません。
しかし、
市場参加者の心理を読み取り、
売買タイミングを考える上では非常に役立つ分析方法です。
私自身は、
- 企業分析(ファンダメンタルズ分析)
- テクニカル分析
の両方を組み合わせて投資判断を行っています。
特に長期投資では、
「良い企業を、なるべく良いタイミングで買う」
という考え方が重要だと思います。
まずは今回紹介した基本パターンを理解し、実際のチャートを見ながら少しずつ慣れていくことをおすすめします。
■次におすすめの記事
▶ファンダメンタルズ分析
本記事ではテクニカル分析について解説していますが、過去の記事でファンダメンタルズ分析についても解説しています。ご興味があればこちらも覗いてみてください。
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▶筆者の株式投資勉強法
個別株投資を始めたばかりの頃、私は投資関連の雑誌で紹介されていた銘柄を十分に調べず購入し、含み損を経験しました。
その後、
- YouTube
- 書籍
- EDINET
- 有価証券報告書
などを活用しながら投資の勉強を続けてきました。
初心者の方が何から勉強すればよいのか、私が実際に活用してきた勉強法を体験談を交えてご紹介しています。
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免責事項
この記事は、投資収益の保証、特定の商品の勧誘、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資や契約の決定はご自身で判断してください。




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