■はじめに

近年、生成AIの急速な普及によって半導体関連企業へ注目が集まっています。
これまではエヌビディア(NVIDIA)やブロードコム(Broadcom)などのGPUメーカーが中心でしたが、AIの普及とともに重要性が急速に高まっているのが**「半導体メモリ」**です。
そんな半導体メモリ企業へまとめて投資できるETFとして、最近誕生したのがDRAM ETFです。
私は以前からこのETFに注目していましたが、半導体メモリ関連株全体に過熱感を感じていたため、すぐには購入しませんでした。
その後、株価が大きく調整する場面も見られるようになり、現在は50日移動平均線付近まで下落したタイミングで5口ずつ少しずつ購入するようにしています。
今回は、
- ETFとは?
- DRAM ETFとは?
- 半導体メモリとは?
- AIサプライチェーンの中でどんな役割なのか
まで分かりやすく解説していきます。
■ETFとは?
ETF(Exchange Traded Fund)とは、
証券取引所に上場している投資信託
のことです。
通常の投資信託との違いは、
- 株式と同じようにリアルタイムで売買できる
- 指値注文ができる
- 信託報酬が比較的低い
という点です。
例えば、
- VOO
- QQQ
- SPY
なども有名なETFです。
ETFは1つ購入するだけで複数企業へ分散投資できるため、初心者にも人気があります。
■DRAM ETFとは?
DRAM ETFは、
世界の半導体メモリ関連企業へ投資するETF
です。
従来の半導体ETF(SOXX・SMHなど)は、
GPU
CPU
製造装置
ファウンドリー
など幅広い企業へ投資しています。
一方DRAM ETFは、
「メモリ」に特化
していることが最大の特徴です。
AI時代になるほど大量のデータを高速処理する必要があるため、
今後さらに需要拡大が期待されています。
■DRAM ETFはいつ誕生した?
DRAM ETFは2025年に米国市場へ上場した比較的新しいETFです。
まだ運用開始から日が浅いため、
- 純資産総額
- 運用実績
は今後確認していく必要があります。
しかし、
AI関連ETFの中でも珍しく
「メモリだけ」に集中投資できるETF
として話題になりました。
■ETFなのに分散効果はある?
ETFなので複数企業へ投資できます。
しかし、
一般的なS&P500 ETFのような分散とは少し異なります。
例えば、
VOOなら
500社
QQQなら
100社
へ投資します。
一方DRAM ETFは、
半導体メモリ関連企業へ集中投資するため、
テーマ型ETF
に分類されます。
つまり、
ETFではありますが、
業種分散はそれほど大きくありません。
AIメモリ市場が伸びれば大きなリターンも期待できますが、
逆に半導体市況が悪化すると大きく下落する可能性もあります。
■DRAM ETFの主な組入銘柄
代表的な構成銘柄は次のようになっています。
| 企業 | 主な事業 |
|---|---|
| Micron Technology | DRAM・HBM・NAND |
| SK hynix | DRAM・HBM |
| Samsung Electronics | DRAM・HBM・NAND |
| Kioxia | NAND |
| Western Digital | NAND・SSD |
| Seagate | HDD・ストレージ |
| Lam Research | 半導体製造装置 |
| Applied Materials | 製造装置 |
| ASML | 露光装置 |
※構成比率はリバランスによって変化します。
■半導体メモリにも種類がある
一口にメモリと言っても、
実は役割が全く異なります。
| 種類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| DRAM | 高速・一時保存 | AI・PC・サーバー |
| HBM | 超高速DRAM | AI GPU |
| NAND | 長期保存 | SSD・スマホ |
| SRAM | 超高速キャッシュ | CPU内部 |
■主要企業はどのメモリを得意としている?
| 企業 | 主力分野 | 世界シェア(目安) |
|---|---|---|
| SK hynix | HBM・DRAM | HBM首位、DRAM約30% |
| Samsung Electronics | HBM・DRAM・NAND | DRAM首位級、NAND首位級 |
| Micron Technology | HBM・DRAM・NAND | DRAM約20〜25% |
| Kioxia | NAND | NAND約15〜20% |
| Western Digital | NAND・SSD | NAND約10%前後 |
| NVIDIA | GPU(HBMを大量採用) | GPU市場で圧倒的シェア |
| Broadcom | AIネットワーク半導体・ASIC | AI通信分野で高シェア |
| Oracle | AIクラウド・データベース | AIクラウドを拡大中 |
| Vertiv | AIデータセンター電源・冷却 | インフラ需要拡大 |
| Sterling Infrastructure | データセンター建設 | AIインフラ関連 |
■AIサプライチェーン全体で見ると理解しやすい

AIはGPUだけでは動きません。
実際には、
AIサプライチェーン
全体が連携して初めてAIが動いています。
(ここでAIサプライチェーン全体図を掲載)
図を見ると、
GPUメーカーだけではなく、
- メモリ
- ストレージ
- 半導体製造装置
- データセンター
- インフラ
- クラウド
すべてがAI市場拡大の恩恵を受けていることが分かります。
DRAM ETFは、
この中でも
「メモリ部分」
へ集中投資するETFになります。
■私がDRAM ETFへ投資している理由
私は以前からDRAM ETFに興味を持っていました。
しかし、
半導体メモリ関連株はかなり過熱しているように感じ、
すぐには購入しませんでした。
その後、
株価が調整する場面も増え、
現在は
50日移動平均線付近まで下落したタイミング
を一つの目安として、
5口ずつ少しずつ買い増し
しています。
もちろん、
必ず反発する保証はありません。
だからこそ、
一括投資ではなく、
段階的な投資を心掛けています。
■まとめ
DRAM ETFは、
AI時代に重要性が高まる
半導体メモリ企業へ集中投資できるETF
です。
一般的な半導体ETFとは違い、
メモリというテーマへ特化しているため、
AI需要拡大の恩恵を受けやすい一方で、
半導体市況の影響も大きく受けます。
私は長期的には非常に面白いETFだと考えていますが、
一括投資ではなく、
相場の調整局面を活用しながら少しずつ購入しています。
AI市場はGPUだけではなく、
メモリ、製造装置、データセンター、クラウドまで幅広く成長しています。
ぜひAIサプライチェーン全体を理解した上で、自分に合った投資戦略を考えてみてください。
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